古来、中国から日本に伝わった団扇は独自の発展を遂げ、京都や丸亀、千葉などでは今でも独自のスタイルのうちわ制作が残るほか、日本ではコンパクトに折り畳むことができる扇子も発明されました。
そしてそれは逆に中国にも輸出されるようになり、大航海時代には西洋にまで輸出され、そこでまた新たな発展を遂げ、17世紀のパリには扇子を扱う店が150軒を数えるほどになったそうで、特に上流階級の女性の間で、コミュニケーションの道具として大流行しました。
また、発明王で有名なエジソンは、白熱電球のフィラメントに竹製の扇子の骨を使って成功しました。紀元前からあるとされる団扇はこうして様々な変化、発展を遂げ、世界各地に広がりました。
今の日本では団扇は伝統工芸品というよりは、販促用品、ノベルティグッズとしてのもののほうが、人の目に触れることが多いと思います。それは風をあおぐ道具というよりは、広告媒体の道具としての役割のほうが大きいのかもしれません。しかし団扇はいつの時代も風をあおぐ目的以外にも、さまざまな活用方法をされてきましたので、この先もまた別の活用方法が生まれるのかもしれません。